3月28日
桜が7,8分咲いてきました。
それでは
下絵が出来たら色の着色に取り掛かかりましょう。
紙の上部から平筆で全体に横、縦に水をひきます。いろんなやり方があると思いますが、今回は紙全体に水をひきます。平筆を使いウエット・オン・ウエットの技法で空から塗っていきます。少しグレーがっかた空にしたいのでブラックを少々混ぜて、イエローオーカー、レッド、ブルーを混ぜた色を薄めに塗ります。あくまでもブルーが主体です。次にウルトラマン(ブルー)、とアリザンクリムソン(レッド)、を混て作った紫に、薄く溶いたコバルトブルーで遠くの山を塗っていきます。遠景は寒色を使うといい感じがでますから。山の描き方で注意すべきところは、稜線です、あまりハッキリと描かない様に。紙が半乾きの状態でぼやけた感じを出す事が大事。中景の山は、イエロー、ライトグリーン、イエローオーカー、を薄く溶いてウエット・オン・ウエット技法で描きます。もし紙が乾いていたら新たに水をひきます。
描いていく上で注意することは、パレットや画用紙の上で絵の具を完全に混ぜ合わせないこと。筆を軽く持ち肩の力を抜いて、色を散らす様にスピード感を持って描きます。
中心の桜もえがきましょう。ほぼ満開の花は大まかな『かたまり』としてとらえ、多めのホワイトに少々のレッドを基に塗り、乾かしている間に木の幹に水をひきます。先ずは、太い幹をブラウン、イエローオーカー、ブルーでサッと描きます。
次に枝です。茶系にブルー、ブラックを少し混ぜて暗い色で、枝の先端は花びらに隠れていくような感じで描き、伸びている方向にスーツと一筆で描ていきます。手をすばやく動かしながらいろんな変化をつけることです。小枝は極細の面相筆を使った方がいいと思います。また花の中から枝を1,2本飛び出させ、のびやかさを表現すれば木らしくなっていい感じになります。